厚生労働省は、リフレッシュ休暇を取ることをライフ・ワーク・バランス実現のために勧めていますが、皆様は夏休みを取られましたでしょうか。私の大学同期2名(1名は成蹊出身)は40歳台後半で、昨年も(50歳台前半の)同期1名が突然死され、このうち2名は大学教授でした。単身赴任であった方や、救急当直を教授自ら行っていた方などでした。大変残念なことです。やはり医師にも休暇が必要です。そのような理屈をつけて、少し仕事を休んでバンクーバーで毎年8月に行われているクルーザー教室に行って来ました。
バンクーバーからバンクーバー島南部を、ナビゲーションの練習をしながら約1週間かけてクルージングしました。参加者はクルーザー教室の先生1人とクルー5人(日本人)でした。たかがクルーザーですが、メンバーで協力しないと毎日の予定をこなせません。1週間生活を共にするうちに新しい家族のような雰囲気になりました。空き時間にはテンダーを漕いで近くの島へ上陸して散策したり、天の川や流れ星をみたり、子どもに返った気分も楽しみました。最初のうちは、日常の緊張が解けずカメラを向けられると笑い顔がこわばっていた私でしたが、終わり頃には心から笑えるようになりました。以前は夜遅くまで非能率な書類作りをしていましたが、早寝早起きに習慣も改まりました。
あるベルギーからカナダへ遊びに来ているヨットマンから、何故貴方たちは日本の国旗をヨットに揚げないのですかといわれました。通常はカナダの船ならばスターン(後側)にカナダ国旗、クラブ旗など、クルーがベルギー人ならポート側にベルギー国旗を揚げるそうです。オリンピックなど以外は「日の丸」を揚げる習慣や誇りがない国である不思議を改めて思い起こしました。
夜9時ぐらいまでは明るいので、バンクーバーのヨットマンたちは早朝から仕事を始めて、平日のアフターファイブにヨットレースを楽しむそうです。
船のタクシーも見かけました。バンクーバー市内の車のタクシーの8割はトヨタのハイブリッド車だそうです。頑張っていますね。
雑多なとりとめにない話になりましたが、医師にも長期休暇は必要で有用です。それを前提としたシステム作りが必要と思いました。
平成22年9月5日